Mr.R(以下R):今回のブログ担当はリハビリ部門です。それでは早速はじめましょう。
新米リハスタッフKくん(以下:K):よろしくお願いします!
R:突然ですが「補装具」という意味は知っていますか?
K:道路を舗装する時に使う道具のことですか?
R:ふーっ(ため息)違います。これから説明するのでしっかり聞いて下さいね?
K:はい!よろしくお願いします!
R:まず、「補装具」とは、義肢、装具、車椅子その他の厚生労働大臣が定めるものをいいま
す。当施設で使っている物で言えば、車椅子や短下肢装具がそれに該当します。
◆車椅子(左:普通型車椅子 右:ティルト・リクライニング型車椅子〔背もたれや座面を
傾けることができるタイプ〕)
◆短下肢装具(左:金属支柱付きダブルクレンザック短下肢装具 右:オルトップ装具)
K:たくさん種類がありますね!入所された際に日常生活で使用されているのをたくさん見か
けます! この大きな物も装具ですか?
◆長下肢装具(ふくらはぎあたりで上下に分割することが出来ます)
R:そうです。これは長下肢装具といって、膝が安定しない入所者さまに使用します。上の部
分と下の部分が分割出来るので、膝が不安定な時期は上下組み合わせで使用して、膝が
安定してきたら上の部分を取り外して短下肢装具として使えます。
K:初めて見ました!大きいし重いですね!
R:少し重いのが難点ではありますが、リハビリをするうえではとても役に立ちますよ。
K:補装具についてすごく良くわかったような気がします!これからもわからないことがあれ
ば教えて下さい!では失礼します!
R:あ、大丈夫かな・・・・。
~数日後~
K:助けて下さい!
R:どうかしましたか?
K:入所者さまのリハビリ中に装具を使用していたのですが、足首のベルトが外れて足に痛み
を訴えてしまって、どうしたらいいですか?
R:それは大変ですね!でも安心して下さい。
当施設ではそんな時の為に「ブレースカンファレンス」を行っています。
K:ぶれーすかんふぁれんす~?なんですかソレ?
R:車椅子や装具を使用していると、皮膚に何らかのトラブルが生じたり、患部に痛みが出た
り、ご本人さまにとって色々な不具合が生じることがあります。これらの問題に対し
て、リハビリ職員と義肢装具士さんで連携を図り、補装具に対する意見交換の場として
「ブレースカンファレンス」を行っています。このブレースカンファレンスは週に1回~
2回行っており、主に補装具の作成、修理、靴の選定、リハビリ方針の相談などが行われ
る場なのですよ。
◆ブレースカンファレンスの様子(左:義肢装具士 右:リハビリ職員)
K:こんな取り組みをされていたのですね!これなら何か不具合があってもすぐに修理や相談
が出来るので安心です!なぜこの前教えてくれなかったのですか!
R:え、いや、教える前に立ち去ってしまったので。
K:あ(赤面)失礼しました。
R:装具の不具合はリハビリ中に発見することが多いですが、日常生活をサポートする介護福
祉士さんや看護師さんから報告をいただくこともあります。
このように、身体のことだけではなく、補装具の面から入所者さまの生活をサポートす
ることもリハビリの関わりとして大切なことですよ。
K:わかりました!これからも頑張ります!
今後もKくんとのリハビリ談義をご紹介しますので、また次回をお楽しみに!
Posted by Mr.R
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