新人リハビリK君(以下:K):Mr.R先生!!困ったことがあります!教えて下さい!!
Mr.R(以下:R):そんな勢いよくやってきて、どうかしましたか?
K:実は、利用者さまに「お兄さん。いつも肩がこるんだけど、なにか良くする方法はないかい?」と相談されて、、、、自分でもリハビリ中にいろんな人の肩を触るんですけど~なんか硬いな~って最近思うんですよね。
R:なるほど。ちなみにK君。肩こりについて勉強しましたか?
K:えっえっと~その~、、、、(汗)
R:いいですよ。一緒に勉強していきましょうか。K君は、肩こりの「こり」ってなんだと思いますか?
K:「こり」ですか?言われてみれば普通に「肩こり」って言葉を何も考えずに使ってますね。
R:肩こりの「こり」というのは、
実は筋肉のハリのことです。
筋肉というのは、筋肉が縮んだり、緩んだりすることで、井戸のポンプのような働きをして血液を心臓や全身に送っています。
ところが、筋肉が動かない(緊張した)状態が続くと、血液の流れが滞ってしまいます。
すると本来、血液によって流し去られるはずの疲労物質がたまってしまい、不快感として現れることを「こり」と表現しています。
「筋肉のハリ→筋肉が動かない→血が行き渡らない・滞ってしまう」というのが肩こりです。
このように酸素が不足した状態のどろどろした血管になります。
K:疲労物質がたまるって事はその分肩が重くなるということですか?だから肩こりある人って「肩が重だるい」って言う人がいたりするんですね。そういえば、昔、おばあちゃんによく「肩をもんで」って言われたんですけど、こちらから揉んであげることで疲労物質が押し流されて血流が良くなると考えれば、積極的に揉んであげた方がいいということですね!!
R:K君。むやみやたらと揉むだけではだめですよ。リハ職員として根拠に基づいてリハビリしましょう。
肩のマッサージとして「押す」「叩く」「揉む」という方法がありますが、むやみにやたらと叩いたり・強く押してしまうと筋肉を痛めてしまいます。よく言われる「もみ返し」という状態となってしまいます。
では、筋肉をほぐすには何が大切か。
それは「強さ」です。
叩いたり・揉んだりするのではなく、筋肉に対して優しく指圧して上げましょう(筋肉を押して浅く沈み込むぐらい)。そしてその指圧の強さのまま筋肉に沿ってジワ~~ッと広げていくように撫でてあげる事が良いでしょう。
さすってあげたり、温めてあげることも効果的です。
一番の肩こり解消法は、ストレッチや自ら運動(筋肉を鍛える)する事で改善されると言われているので、ストレッチや肩の運動が効果的です。
自分で動く(筋肉が動く)⇔血流が良くなる=動きやすい体!!です。
老健かけはしでは、毎週水曜日にリハビリスタッフによる集団体操を行っていますが、それぞれのセラピストが根拠に基づいた体操内容を考えて行っていますね。K君もちゃんと考えていますよね?
K:はっはい!!(汗)ちゃんと考えています!
R:それなら大丈夫ですね!ちなみにかけはしのリハビリは、脳梗塞で麻痺となった腕や手のリハビリにも力を入れています。機会があればまた別の機会でお話ししましょう!
K:勉強になりました!利用者さまが肩こりがとれるように、悩みに寄り添って運動を提案していきたいなと思いました。利用者さまのために日々精進して頑張っていきます。
R:一緒に頑張っていきましょうね!
※写真の掲載についてはご本人さまの承諾を頂いております。
Posted by Syenron
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