2月7日と15日の二度にわたり、ユマニチュードの研修会を開催しました。
「ユマニチュード」はフランスで開発された認知症の方に対するケアの手法です。40年近くの歴史を持ち、2010年を過ぎる頃に日本国内に紹介されました。認知症の方の増加と共にテレビや雑誌に取り上げられることも増えており、ユマニチュードという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ユマニチュードは、「あなたは大切な存在である」というメッセージを相手が理解できる形で伝えるケアであるといわれています。具体的には「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの技術を用います。今回の研修では、なぜ認知症の方々と関わる際にそのような方法が有効なのか、認知症の特性や脳科学からの知見も含めて学びました。
なぜ、しっかりとアイコンタクトを取ってから話しかけるのか、どのような話しかけ方をすると、関係を築くことができるのか、なぜ、プラスの感情を持ってもらえるような関わりが必要なのか、ユマニチュードの手法を開発した、イヴ・ジネストさん、ロゼット・マレスコッティさんの言葉を基に、研修を進めます。
一度聞いただけでは理解しにくい点もありますが、今後、認知症を患う方が増えていく一方のわが国の状況では、より良いケアや環境の提供のために、ユマニチュードの技法を用いることが有用であるように思います。今回は入門編の内容でしたので、今後、より具体的に学ぶ機会を持ちたいと考えています。
Posted by 園芸療法士
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