カイワレ大根の収穫

先週は最高気温が7℃や8℃に上昇し、雪どけが進みました。

そんな日は風も少し柔らかく、わずかながら春が近づいてくることを実感できます。

さて、園芸療法プログラムでは、来月から始まる夏野菜や草花の種まきシーズンを迎えるのに先駆けて、室内での水耕栽培を始めています。

先週の月曜日は、やさいクラブという活動でカイワレ大根の種まきをおこないました。

隣り合うお二人で一つのカップに種をまいていきます。

カイワレ大根の種はひと粒の大きさが、ごま粒3つから4つ分くらいとそれほど小さくありませんので、皆さんもそれほど難儀することなく種をつまんでまいておられました。トレイにまく際は1ヶ所あたりの粒数が決まっていますが、今回は特に制限がありませんので、今後、他の野菜等の種まきに向けて腕ならしををするにはもってこいです。

種まきを終えた際、札に日付と氏名を書いて挿しておきました。


それから1週間、室内に置いてありましたが、夜間の気温が高い日が続いたこともあってか、10㎝ほどの高さに育ちました。

大きく育ったカイワレを見て「大きくなったねえ」と驚かれる方、久しぶりの鮮やかな植物を見て「みどりが綺麗だね」とお話しされる方、反応はさまざまです。「種まいたっけ?」と少し忘れっぽい方もおられましたが、ご自身が名前を書いた札を見て「ああ、そうだったね」と思い出して様子を眺めておられました。

カイワレをこのまま置いておくとひょろ長くなって倒れてしまうので、皆さんと一緒に収穫することにしました。

ハサミを使って丁寧に摘みとっていきます。

収穫したカイワレ大根はすぐにでも食べたいところでしたが、新型コロナウィルスの感染対策で現在は調理活動が難しいため、一旦冷凍保存をしておくことにしました。

どのようにして食べるとおいしいですかと尋ねると、ある方は「味噌汁に入れて食べるといいよ」「ぐつぐつ煮たらだめ」「ふわっと浮かべるくらい」と教えてくださいました。

他の方からはマヨネーズをつけて食べるのも美味しいこと、後味が辛いけれどそれもまた美味しいことなど、様々なお話を聞かせて頂きました。

調理活動ができないのは残念ですが、カイワレを介して様々なお話しを聞くことができました。


さて、次回以降は夏野菜や草花の種まきです。

種まきの作業をすると、はやく畑や庭に植えたいな、今年はどれくらい野菜が育つかな、綺麗な花が咲かせられるかなと、春の訪れがより楽しみになってきます。


※手指消毒や使用物品の消毒等、感染リスクに配慮して活動を実施しています。


Posted by 園芸療法士

老健かけはしブログ

社会医療法人北斗 十勝自立支援センター 介護老人保健施設 かけはしのブログです。 かけはしの取り組みや園芸療法、イベント情報などを随時お伝えします。

0コメント

  • 1000 / 1000