今週のはじめくらいから最低気温が氷点下になったり、その影響で霜が降りたりと、冬の訪れが着々と近づきつつある北海道十勝です。
先週、寒さが訪れる前に園芸療法のプログラムではチューリップの球根を植えました。
2階では食堂横の花壇に球根を植えましたが、車いすを利用されている方がほとんどですので、花壇に入るのは難しく、新しく導入した球根植えマシンを用いて行いました。
マシンの構造は単純です。段ボールを雨樋のような形に仕立てたもので、端に球根を置くとコロコロと転がって花壇に飛び込む仕様になっています。
今回は12名の方が参加され、おひとり10個ずつ、合計120個の球根を植えました。「家で植えたことはあったけど、こんなふうにして植えるのは初めてだ」とにこやかにお話される方もおられました。
以前の記事に書いたように、チューリップに思い入れのある方も多く、「どんな花が咲くかな」「いつ頃芽が出るかな」「何月に咲くかな」と楽しみにされる声がたくさん聞かれました。
一方、3階では食堂横のベランダ部分に設置したレイズドベッド(持ち上がり式花壇)に球根を植えました。
こちらも12名の方が参加され、10個ずつ、合計120個の球根を列にして植えていきます。
今回植えた球根は赤、白、黄色の花の混合ですので、「何色が咲くんだろう」と楽しみにされる方も多かったです。
2階の花壇は雪に覆われますが、こちらのレイズドベッドには雪が積もりませんので、より厳しい寒さにさらされます。それでも今年の春はきれいに花を咲かせてくれました。今回は少し多めに堆肥を入れましたので、なんとかマイナス20℃レベルの寒さにも耐えて花を咲かせてもらいたいものです。
チューリップは寒さに当たらないと花が咲かないという性質がありますが、「そんなに寒くなくてもいいんだよ」と、この地域に植えられたチューリップは愚痴をこぼしていることでしょう。
Posted by 園芸療法士
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