園芸療法個別 トマトきらきら

まだ花壇に何も植わっていなかった頃、園芸好きの方のご家族がお持ちくださったミニトマト。

ポタジェを作る際に、まず最初に園芸好きのその方と一緒に、この苗を植えました。

長い雨にも負けず、順調に育ち、ここ最近の天候の良さもあって、とてもきれいに色づいてきました。

一緒に苗植えをしたその方は、色づいてきたミニトマトが気になって仕方がないようで、しきりに窓からその様子を眺めておられました。ようやく全体が真っ赤になったので、本日、収穫をしてその場で召し上がって頂きました。

口数の多い方ではないので、「トマトの味だね」「おいしいわ」とふた言だけ仰いましたが、少し嬉しそうな安心したような表情をされていたのが印象的です。

その後は、ポタジェの中のナスの実がついてきた様子を見たり、チェリーセージの花がきれいであることをお話しながら過ごしました。

室内に戻ってからも、「私、こういうの好きでね、ずっとやってたんだわ」とにこやかに話され、窓から見えるポタジェをじっと眺めておられました。


花が咲き、実りの見えるポタジェがすぐそばにあること、自分が植えて育てる植物がそのなかに存在することが、ご本人にとって、日々の楽しみとなり、とても大切な意味を持っているように思います。


Posted by 園芸療法士

老健かけはしブログ

社会医療法人北斗 十勝自立支援センター 介護老人保健施設 かけはしのブログです。 かけはしの取り組みや園芸療法、イベント情報などを随時お伝えします。

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