まだ花壇に何も植わっていなかった頃、園芸好きの方のご家族がお持ちくださったミニトマト。
ポタジェを作る際に、まず最初に園芸好きのその方と一緒に、この苗を植えました。
長い雨にも負けず、順調に育ち、ここ最近の天候の良さもあって、とてもきれいに色づいてきました。
一緒に苗植えをしたその方は、色づいてきたミニトマトが気になって仕方がないようで、しきりに窓からその様子を眺めておられました。ようやく全体が真っ赤になったので、本日、収穫をしてその場で召し上がって頂きました。
口数の多い方ではないので、「トマトの味だね」「おいしいわ」とふた言だけ仰いましたが、少し嬉しそうな安心したような表情をされていたのが印象的です。
その後は、ポタジェの中のナスの実がついてきた様子を見たり、チェリーセージの花がきれいであることをお話しながら過ごしました。
室内に戻ってからも、「私、こういうの好きでね、ずっとやってたんだわ」とにこやかに話され、窓から見えるポタジェをじっと眺めておられました。
花が咲き、実りの見えるポタジェがすぐそばにあること、自分が植えて育てる植物がそのなかに存在することが、ご本人にとって、日々の楽しみとなり、とても大切な意味を持っているように思います。
Posted by 園芸療法士
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