今日は2階に入所されている方を対象とした園芸療法プログラムの日です。
いよいよ立派に育ってきたナスとピーマンを収穫して「麻婆ナス」を作ることにしました。
まずは収穫です。収穫してくださる方を募ると、間髪を入れずに数名の方が挙手をされ、畑に入りました。
ナスもピーマンもとても大きくなっていて、その大きさに皆さんびっくりされていました。また、採れたての野菜はつやつやで、「ほんときれいだねえ」という声も聞こえます。
次は料理です。
ピーマンを割ってわたと種を取り、小さく切っていきます。ナスはくし切りにするのですが、形が丸いので、包丁が滑ってしまわないよう、集中して作業を進めていきます。交代で行いましたが、久しぶりに料理をされる方もおられ、「いつぶりだろう?」といいながら熱心に包丁を動かしていました。小さく切ったピーマンはそのまま生で味見をしてみましたが、甘みが先立って苦みがほとんどなく、「これピーマン?」という声も挙がるほどでした。
材料がそろったら、フライパンで炒めていきます。「まだ固いかな?」「火が通ったかな?」と確認しながら火を入れ、全体がしんなりとしたところで味付けをします。味付けは上の写真にも写っていますが、麻婆ナスの素を入れて仕上げました。
麻婆ナスの香りが風に乗ると「うわあ、おいしそうな匂い」「食欲が湧いてくるね」との声があふれ、期待が高まります。
さめないうちに試食をしましたが、「おいしいねえ」「こんなにおいしいと思わなかった」等の声が聞こえてきます。戦前に中国に暮らしていたことがあるという方は「懐かしいです。中国にいたときの頃を思い出しました」とにこやかに話されていました。また、普段はあまりご自身では食事を口に運ばない方も、自ら器を持って黙々と食されていました。
さて、次は何を収穫することになるでしょうか。野菜が次々に大きくなるので、当分の間は食べるプログラムが続きそうです。
Posted by 園芸療法士
※写真の掲載についてはご本人の承諾を頂いております。
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