昨年の7月より当法人に勤務し、実質的な「かけはしブログ」の管理人である、園芸療法士の剱持さんに「リハビリテーション療法学」の博士号が授与されました。
剱持さんは園芸療法士の資格取得後、三重県の病院に勤務しながら大学院に進学し、5年にわたって勉学、研究に励んでおりました。その間、前職の退職と北海道への移住、慣れない老健施設での園芸療法の実践など非常に多忙を極めておりましたが、この3月25日に無事、大学院を卒業し学位を取得されました。
本日のブログはそんな彼にスポットを当て、学位取得までの苦労話や思い出などを聞いてみました。
ーなぜ、働きながら大学院に行こうと思ったのですか?
剱持:
園芸療法士として三重の病院に就職して10年近く経過していましたが、実践している中で、自分の行っている「園芸療法」の専門性や効果を追求したいと思い、園芸療法の効果を示すために必要な方法や手順(ノウハウ)を学びたくて社会人学生として入学しました。
ー働きながらの通学は大変だったのでは?
剱持:
働いていた職場から大学までは距離にして約50キロ、電車で片道1時間30分以上かかりました。授業はもちろん、ゼミにも参加すると帰宅が12時を回ることもあり、仕事での疲労やライフイベントなども重なり、心身ともに大変な時期もありました。それでも、指導してくださる先生や仲間たちとの学びの時間は非常に刺激が多く、とても充実した時間でした。
ー大学院に通ったことで、何か良いことはありましたか?
剱持:
やはり、指導してくださる先生方や、共に学んだ先輩や同期、後輩などの仲間たちとの出会いはかけがえのないものですね。そうした方々とのディスカッションの中で、自分の足りないところや研究の面白さ、大変さを実感したりと、数え切れないほど多くの刺激を受け、少しは成長することができたかなと思います。
(この間20分ほど熱弁されましたがとても長いので割愛します...)
あと、良かったことといえば、そうですね。「学割」が効いたことですね。美術館や博物館に行くことが私の楽しみなのですが、この5年間、学割料金で利用できたことは大変ありがたかったですね。4月から一般料金になるので、気持ちが追いつきません。
ー最後に、今後の抱負を聞かせて下さい。
剱持:
学位については、本当に多くの方々のご協力やご支援があってのことなので、関わってくださった皆さんに心から感謝しています。ここからがまた新たなスタートだと思っていますので、園芸療法の専門家として恥ずかしくないように学びを続けたいと思っています。
実践では、まだこちらに来て1年も経っていない中で、様々な取り組みをさせて頂ける環境に感謝しています。今後は地域の方々を対象とした取り組みについても進めていきたいですね。地域活動における園芸療法や植物の持つポテンシャルをしっかりと形にしていきたいです。また、現在この「かけはし」で行っている園芸療法について、その効果を示していけるような研究活動をしていきたいです。
これらのことを社会にプレゼンテーションして「園芸療法」の認知度を高め、社会で広く必要とされるものにしていきたいと考えています。
ー今日はお話しを聞かせていただき、どうもありがとうございました。これからの活躍を期待しています。
(聞き手:施設長補佐)
インタビューを通じて、これまでの様々な話を聞くことができ、剱持さんのひととなりを更に理解できたような気がします。
今後、法人内で様々な取り組みをされていくと思いますが、当ブログで随時お伝えしていく予定ですので(本人が)、どうぞ楽しみにしてください。
Posted by 施設長補佐
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