昨日は3階に入所されている方を対象とした園芸療法で、12名の方の参加がありました。
今回は、花壇に植えた夏野菜がたくさん実をつけていたので、皆で収穫した後、その場で調理して食べることにしました。
収穫したのは、ナス、ピーマン、シシトウ、青ジソです。
花壇の中は地面がでこぼこしていましたが、大きく育った野菜を見ると、どの方も夢中になって収穫をしておられました。
きれいに水洗いした後は、包丁を使って細かく切っていきます。参加された方の中には、以前調理の仕事をされていたという方もおられ、手際よく切り分けていました。
フライパンに油をひいて、炒めていきます。火が入ると、ぷーんとピーマンの香りが立って、すかさず「いい匂い!」と声が上がりました。
その後は料理の経験があるかたもないかたも参加して、調理が進んでいきます。
十分火が通ったところで、いよいよ味付けです。
軽く塩を振って下味をつけた後、「豚丼のたれ」(2枚目写真右下)を入れて炒めていきます。この「豚丼のたれ」については、説明が必要でしょうか。
ここ、北海道十勝、帯広は豚丼が有名です。甘辛いたれをからめて焼いた豚肉をあつあつのご飯に載せるだけという、至極簡単な料理ですが、そのシンプルさ故に奥深く、近辺には専門店がいくつもあるくらいです。もちろん自宅で楽しまれる方も多く、そのために何種類もの「豚丼のたれ」がスーパーに並んでいます。おそらくそれぞれの家庭で「うちの豚丼はこのたれ」というものが決まっているのでしょう。
今回、炒めた夏野菜を甘辛く味付けしてみましたが、できあがったひと品はとてもおいしく、皆さん大喜びしていらっしゃいました。
何といっても、畑で採った野菜をその場ですぐに食べる、ということがこんなに嬉しく、おいしいものかと、改めて感じます。もちろん、屋外で食べたり、大勢で一緒に食べたりということも、それに一役買っているのでしょう。
参加された方の、「いい思い出になったわ」という言葉が耳に残っています。でもまだまだ野菜はこれからたくさんできてきますので、もっとたくさんの思い出を作っていきましょう。
Posted by 園芸療法士
※写真の掲載についてはご本人の承諾を頂いております。
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