園芸療法 11/13 カボチャを味わう〈後編〉

今日も晴れて、気分の良い一日です。

空気が澄んで、遠くにそびえる日高の山脈をはっきりと見ることができます。山を隠していた木々の葉も散り、山のあちらこちらが白くなっている様子を確認できます。この先、次第に山を覆う白が増えてくるのでしょう。


さて、本日は、前日に続いて3階でカボチャの蒸し煮を作りました。レンジで加熱しておいたので、包丁がスムーズに入ります。料理好きの方は「そうか。そうするといいんですね。今度やってみます」と嬉しそうです。

半分にしたカボチャの種を取り、その後、交代で一口大に切り分けていきます。今日のカボチャも2㎏弱の大きさで、蒸し煮に使う深めのフライパンがいっぱいになりました。

適量の水を入れて蒸し煮にする間、参加された方々にカボチャについてのエピソードを伺うと、昔、終戦後間もなくは米が手に入らなかったので、カボチャやジャガイモを主食にしていたこと、団子にしたり、色々な料理にして食べたことをお話ししてくださいました。また、家族みんなで食べるので、大きなカボチャが1日1個必要だったこと、そのため、畑いっぱいにカボチャを植えて収穫したというエピソードもお聞きしました。

今回はシンプルに調理をしたのですが、「こんなふうにしてカボチャを食べるのは久しぶりだわ」「おいしいなあ」と何名かの方がコメントされていたのが印象的です。今回はおかわりを希望される方も多く、あっという間にカボチャがなくなりました。

まだいくつかカボチャがありますので、それは来月まで熟成させて、冬至の辺りで、小豆とカボチャを一緒に煮る「冬至カボチャ」を作って食べることにしています。「冬至カボチャ」は皆さんお好きなようで、来月を心待ちにされているようでした。

このように、野菜を育てることは季節の移り変わりをより身近に感じられる機会につながります。そして、次の季節を楽しみにできることは、毎日を過ごすうえでちょっとした支えになるのではないでしょうか。


Posted by 園芸療法士


老健かけはしブログ

社会医療法人北斗 十勝自立支援センター 介護老人保健施設 かけはしのブログです。 かけはしの取り組みや園芸療法、イベント情報などを随時お伝えします。

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